相対性理論について初心者向けの紹介文

相対性理論」の前提となる「光速度不変の原理」は、「光の速度は誰から見ても同じ速度」と理解するより「この世界の物体の速度には上限があり、光は真空中では常にその上限の速度(30万km/s)で進む」と理解した方が理解し易いかと思う。
光の速度が不変であるということの妥当性は、現実の光や電磁波の振る舞いから、「そうした方が整合性がとれる」ことから求められる(後の観測結果や実験結果も光速度不変を支持)。
光速度不変の原理」を前提に理論を構築すると、空間の長さや時間の流れが立場によって変化する、という事が導かれる、これが相対性理論
アインシュタイン以前のニュートン的な世界観では、ガッチリとした永遠不滅の時間と空間の枠組みがあってそこに世界が乗っている、というイメージだったが、相対性理論によってその世界観は否定された。

相対性理論は、ロケットやミサイル、原子力半導体などの先端科学においては無視できないが、一般人の一般生活では直接は関係無い。相対性理論よりむしろ量子力学の方が、決定論や自由意志などに関わってくるので、ものの考え方や人生観に影響を与えるような気がする。

相対性理論は時間と空間に関する理論で主に宇宙スケール。量子力学は物体を構成する陽子・中性子・電子…等ミクロなものに関する理論。この2つが現代物理学の2本柱。
昨年ノーベル賞を取った「素粒子物理学」は量子力学の一分野。
素粒子とは、これ以上分けられないと考えられる素の粒子。電子や光子は素粒子、陽子や中性子はもう1段分けられる、と考えられている。